希望との付き合い方5か条

   希望との付き合い方5か条

 どういうわけかこのところ
 いろいろとやらなければならないことが
 一気に押し寄せて来て、すこし気持ちが
 不安定になりかけていたところに
 低気圧が近づいてきて、その気圧の影響か
 体が思うように動かず、食欲もなく
 も体も、すっかり疲れてしまった
  
 しかたがないから横になって
 悲しくなるほどぼんやりしていた
 でもこれじゃいけないと
 命の指令室から緊急警報でも発令されたのか
 頭のどこかでスイッチが入り
 と体もいっしょになって
 事態打開の方策を
 あれやこれやと考え始めた

 やっぱりあきらめずに
 希望をもち続けることが大切だ
 でも、ちょっと待てよ、希望とは
 「希な望み(まれなのぞみ)」とも読めるな
 叶えられることが希な望み、実現することが希な望み
 それが希望か! 希望って、もっていてもむなしいものか
 いや、待て待て、そうではない、「希な望み」とは
 「選りすぐった、精選された望み」ということで
 考えて、考えて、考えた末に最後に残った
 その人にとって最もふさわしい望み、という意味だ

 あれやこれやと考えていると
 それも疲れていつの間にか
 メガネもはずさず眠ってしまった

 メロスは、こんこんと湧き出る泉の音で目覚めたが
 私はつけっぱなしだったテレビから聞こえてきた
 中川家の漫才で目が覚めた
 変わらぬ週末の静かな午後だったが
 重く垂れこめていた黒く厚い雲の間から
 薄日が射し始めていた
 庭にある満開のヤマボウシの花が
 すうっと目に飛び込んできた
 こんがらがっていた頭がすっきりして
 私はむっくりと起き上がり、
 テーブルの上にあった大判のせんべいを
 ボリボリとむさぼり食い、
 妻が水筒に入れておいてくれた温かいお茶を
 ごくごくと音立てて飲んだ
 体が軽く、楽になって、気分も明るくなっていた
 用、用。疲れが、思考と活動を妨げていた
  
 そうか、希望との付き合い方があるんだな
 私たちは幸せになるために生まれてきた
 希望は叶うかどうかはわからないけれども
 希望を叶えようとしている今の自分が
 幸せであるかどうかが問題だ
 私たちは、幸せになるために生まれてきたんだ

 なんとか立ち直れそうだと思えた頃
 なつかしい人からメールがきた
 私の不安を和らげてくれるような
 慈愛に満ちた、温かな文面だった

 絶望しないこと
 決して、ヤケを起こして自分で死なないこと
 人を喜ばせること
 楽しいことを探し、楽しいことをすること
 そして、疲れへの警戒を怠らないこと
 私が考えた
 希望との付き合い方5か条
スポンサーサイト



けだるさの仮面

   けだるさの仮面

 明るく静かな午後の小部屋で
 しなやかな長い髪をけだるそうに
 左手でもてあそぶあなたは
 伏し目がちな眼差しの印象も相まって
 実にミステリアスで魅力的だけれども
 そんなあなたは一方で
 自分を傷つけることも含めて
 さまざまなものと戦いながら
 の奥の奥に灯る
 優しさの灯火を
 命をかけて、大切に
 大切に守り続けている

 求められることがなくても
 自分の時間を相手のために
 惜しげもなくとことん使い
 自分が悪者になっても
 仲間を救おうとする
 配りの鬼になる
 そんなときのあなたは
 けだるさの仮面を脱ぎ捨て
 凛として美しい

 なにものでもない私は
 ただただ遠くからあなたの姿を
 垣間見ているだけで私の人生
 時は刻々と過ぎてゆく
 


  【あとがき】
  朝ドラ「らんまん」の5月12日(金)放映分。万太郎と
 寿恵子がめでたく再会! よかったよかった。神木さんと浜
 辺さんの演技がすばらしいと思いました。「まだなにもので
 もない」万太郎を演じる神木さんの、菓子屋店員とのやりと
 りや寿恵子と再会したときの喜びよう、寿恵子を演じる浜辺
 さんの美しさ、かわいらしさは表彰ものです。

愛の花

   愛の花

 まいった

 目が覚めたら
 体に力が入らない
 疲れ切って、気力も萎えて
 ベッドから起き上がれない
 
 しかたがないから
 しばらく目をとじて
 今日の仕事はすべてキャンセルだ
 と考えて、それから
 枕元のラジオをつけた

 聞き覚えのある曲が
 流れてきた
 あいみょんの「愛の花」だ
 「あいみょんて、変わった名前だな」と
 改めて思いながら
 あいみょんの歌う「愛の花」に
 耳を傾ける

 朝ドラの主題歌だからよく耳にしているが
 歌詞をすべて聞いたのは初めてだ
 しだいに歌の世界に引き込まれた 
 美しい人の絆を歌った楽曲だったんだ
 
 なんだか涙が込み上げてきて
 頬を伝って流れ落ちた
 いつの間にかそれは
 嗚咽に変わっていた

 歌が終わり
 涙を拭いた

 ありがたい、助かった
 と思った
 

弱虫からのご提案

   弱虫からのご提案

 一人カラオケで辛いのは
 これはうまく歌えたと
 期待を抱いて結果を待つと
 機械の採点は予想を裏切り
 思いがけない低評価
 
 最初の歌がこんな風だと
 ボックスの中は自分一人
 すっかりがっくり気分は落ち込み
 フォローしてくれる人もないので
 立て直すのは至難のわざ

 次から次へと歌ってみるが
 気分はのらない、声は出ない
 それもこれも一人のせい
 励まし、応援、ウソも方便
 そこに誰かがいてくれたなら
 結果はずいぶん違うだろうに

 話は変わって生き方のこと
 たとえば創造的な活動の
 世間が注目するような成功は
 つまり芸術作品の傑作や
 世の中を変える発明は
 孤独の中で生まれることは
 そのとおりだと私も思うが
 孤独なままでいてはいけない

 死ぬときはみんながみんな
 一人で死んでいくものだけれど
 私が最期を迎えるときは傍らに
 がつながっていると
 思える人がいてほしい
 そこにその人がいなくても
 は確かにつながっている
 そう思える人がどこかにいれば
 死の恐怖にもさびしさにも
 耐えられそうに思うのだ

 一人カラオケと人生
 一緒にまとめてしまうのは
 ずいぶん乱暴な話だが
 誰かとがつながっていれば
 そこにその人がいなくても
 その人を思い浮かべることだけで
 勇気をもらえることもある

 がつながっているそんな誰かが
 いればいいなと思います

 一方孤独をこちらの都合に合わせ
 利用しているようにも思えてきて
 ちょっと罪悪感のようなものも
 感じないこともないのですが
 一人ぼっちの辛さを思うと
 「背に腹は代えられない」と
 自分で納得してしまうのが
 やっぱり私のような弱虫の
 本当の正体のようであります
 
 この際だから言っちゃいます
 弱虫からのご提案 
 孤独をかこつ夜があるなら
 いつでもがつながっている 
 そんな誰かを探しましょう
 誰かとしっかりつながりましょう
 誰かとしっかりつながってください
 一人ぼっちにならないように
 一人ぼっちにならないうちに

木漏れ日を浴びて立つ君を見てみたい

   木漏れ日を浴びて立つ君を見てみたい

 木漏れ日を浴びて立つ君を見てみたい
 青い月の光を背に受けて
 波止場にたたずむ君でなく

 木漏れ日を浴びて立つ君を見てみたい
 閨房の淡い灯火の中で
 物思いに沈む君でなく

 木漏れ日を浴びて立つ君を見てみたい
 清楚な香りに満たされた小部屋の中
 よく吟味された
 古風な家具に囲まれた君でなく

 根っからのシティガールである君が
 新しい魅力を発見するために

 この5月の青く澄んだ空の下
 木漏れ日を浴びて微笑む君は
 周りを取り巻く輝く命に触発されて
 今まで君の魂の中に眠っていた
 もう一つの美の可能性に気づき
 その新しい美しさを自覚するのです

 それとも、なんですか
 日焼けが気になりますか

プロフィール

あさひなせいしろう

Author:あさひなせいしろう
 拙い文章を読んでいただき、とて
もうれしいです。心より感謝申し上
げます。
 もしも何か感じるものがありまし
たら、「フリーエリア」のバナーを
それぞれ1回ずつクリックしていた
だけると、さらにうれしいです。私
のブログの生きる糧になります。お
手数をおかけしますが、どうぞよろ
しくお願いいたします。
 こうして読んでいただけたのも、
何かのご縁にちがいありません。あ
なたの人生の今日というかけがえの
ない一日が、すばらしいものになる
ことをお祈りいたします。
 最後まで読んでいただき、ありが
とうございました。
  

このブログの訪問者

フリーエリア

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR